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鹿児島 デパートの大食堂

2018年7月9日
スタッフ雑感

先日、出張で学生時代以来となる鹿児島を訪問しました。
当時は、フェリーに乗るための立ち寄り程度だったため、ほとんど記憶がなく、南国の街の様子はとても新鮮に映りました。
訪問する前に、せっかくなので、何かご当地ものを探そう、とネットで検索して見つけたのが「山形屋の焼きそば」でした。「焼きそば」は、鹿児島のイメージとは全く結びつかなかったのですが、「県民のソウルフード」と書いてあったので、空いた時間に山形屋に行ってみることにしました。


山形屋は中心街・天文館から歩いてすぐのところにある鹿児島随一のデパートです。閑散として、寂しさを感じる地方デパートが多いなか、客入りが良く感じました。
お目当ての「焼きそば」があるのは、7階の山形屋食堂。昼前にも関わらず、300人は収容できる大食堂のテーブルは、ほとんどが埋まっている、という盛況ぶり。平日だったため、親子連れはほとんど見かけず、中高年の女性グループが多い印象でしたが、1人客や若い人もたくさん見かけました。
見渡すと、その約半分が「焼きそば」を食べているではありませんか!
黒豚とんかつやビーフシチューなど、大食堂だけあって、気になるメニューもたくさんありましたが、ここは迷わず「焼きそば」(700円)を注文。
運ばれてきたのは、中華風、というよりは、麺が太い「皿うどん」のようなの焼きそばでした。ボリューム満点、具だくさんの「あんかけ」はやさしく絶妙な味付けで、1日平均約550食、県民が愛してやまない、ということが納得できる逸品でした。


デパートの飲食エリアは、最近はほとんどが専門店かフードコートになっているので、大食堂を見かけることが本当に少なくなりました。
調べてみると、デパートの大食堂は、現在では全国で1桁しか残っていないようです。
数少ない大食堂ですが、その約半数を占めているのが九州エリア。長崎の浜屋、熊本の鶴屋、大分のトキハ、そして鹿児島の山形屋です。
なぜ、九州に多いのかはわかりませんが、時代を越えて、その街の文化に、深く根差してきたからであることは、間違いないでしょう。
今年3月には、デパートの閉鎖とともに1度は営業を終了した、岩手県花巻のマルカン大食堂が、地元高校生たちの署名活動によって復活したことで話題になりました。
山形屋食堂は1916年から100年以上も続いている、歴史のある食堂ですが、3年前にリニューアルをして、いまだに進化を続けています
再開発によって、どの街もおしゃれで同じようになっていくなか、単に昭和レトロというブームではなく、その街ならではの文化が根付いたデパートの大食堂が、今もなお顕在な街があることはとても嬉しいことですし、鹿児島がとても羨ましく思えました。
そして、こういうコンテンツが街の魅力になり、PRしていくうえでの大きな武器になるのだと思います。

余談ですが、「山形屋の焼きそば」に加えて、鹿児島でもうひとつオススメなのが「白熊」が進化した「黄熊」です。台湾のアイスモンスターに引けを取らない、見た目も食べごたえもインパクトがある氷のデザートです。
「山形屋の焼きそば」と「黄熊」。鹿児島を訪れたときは、ぜひ、お試しください。

(さ)


   
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