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ニュース・コラム

2016年、私の本棚

2016年1月31日
PPC EYES




2016年は例年以上に新年らしくなく始まり、ワサワサと一ヶ月が過ぎていきました。今年は、社会的には日本で18歳選挙があるのはもちろん、台湾を始まりに海外各国で首相・大統領選が相次いでいるので「選挙」の行方が話題の中心になるように思います。
個人的にはどんな年なのか、考えてみると、結婚20周年だと気づきました。夫とは、約20年前に互いの知人たちの紹介で知り合い、半年後の1月15日(当時は成人式の日)に夫の郷里・長崎の大浦天主堂で結婚式をしました。ここで、「タイトルが『私の本棚』なのに、なぜ結婚の話?」と思われるかもしれませんが、結婚は、おそらく他の方も皆そうであるように、気ままに生きていた私の時間を大きく変えました。留学の目論見が消えた以上に、変わったのは、読書時間がガクンと減ったことでした。留学して何を学ぶのか決めかねていましたし、夫と知り合ったことで得られた時間はかけがえないものですけれど(と書くと言い訳感が増しますね)・・。まあ、結婚はきっかけに過ぎなくて、年々、仕事は慌ただしさを増す一方で体力は減退し、本をあまり読まない習慣に自ら陥ってしまったのだと思います。
ところが、20年が近づいた結婚生活で余裕が出たのか、50歳を過ぎて自分の時間の使い方を考えるようになったのかは分からないものの、昨年からまた読書時間が増えてきました。年に何度か神楽坂で集まってワインを飲む同級生たちが本好きばかりなので、友人たちの助けもあるのかもしれません。

ということで、今年も、古いものから新しいもの、形式やテーマにもとらわれず、できるかぎり多様な本を読もうと思っています。その中で、今年、読んでいきたいと思っている筆者・本がいくつかあります。



外山滋比古
大学生の頃、言語学者として修辞学の本を読んだ記憶が残っていた外山滋比古氏の本に、昨年、(私的には)再会し、改めて唸りながら読むようになりました。1923年生まれの氏は既に90歳を超えて、まだまだ旺盛に執筆を続けています。素直に頷きながら読んで、得をした気になりリフレッシュもできるので、ありがたいのです。著作がたくさんで、遡って追いつくのは難しいですけれど。
瀧本哲史
ビジネス書大賞を受賞した「僕は君たちに武器を配りたい」の著者で、最新刊「戦略がすべて」もベストセラーになっています。これまでは、タイトルからして「何だか上から目線感がギラギラな感じ」等と思って遠巻きに見ていたのですが、新年、本屋でブラブラしていたところ、何度も目にとまってしまうもので、ご縁を感じました。今、まさに出会えてありがたい!と思いながら、読んでいます。
フランス ミステリー
ミステリーはあまり読まない方でしたが、同級生が大絶賛していたので「その女アレックス」(ピエール・ルメートル)にトライ。一気に読みました。年明けには「天国でまた会おう」を読みました。ミステリーというより一大絵巻というか、とにかく面白くてスケール感があって、いろいろ煩わしいことを忘れる時間をもらいました。昨年はライブでシャンソンに惹かれたり、秋に観た「エール!」というフランス映画がとても気に入ったりしたのですが、さらにピエール・ルメートルを読んで、フランス語を少しわかるようになりたいと思い始めています。
日本文学100年の名作
昨年、1巻と2巻を読んで、今年になって、1934~1943年の13作を収めた3巻を読みました。じわじわと涙を誘われ、そして、唸りながら。どの作品も驚くほど余計なものがなくシンプル。それだけに周囲の風景や色までが、くっきりと見えてきました。ずしりとしていて、こせこせしていなくて、時にふわりとユーモラス。日中戦争、第二次世界大戦の始まりという、過酷な時代を迎えた時代の人たちが持っていた本質的な豊かさを感じました。4巻以降も読み続けたいと思います。

食に関する本ももちろん、読んでいきたいです。昨年は辻調グループ代表、辻調理師専門学校校長を務める辻芳樹氏が、日本全国の食の先駆者たちを徹底取材した「すごい!日本の食の底力」、一昨年に亡くなった小林カツ代の、230冊までに及ぶ著書のなかでも最後のエッセイ「小林カツ代のお料理入門」が特に印象的でした。
また、東日本大震災から丸5年となる今年も、福島県・東北に関する本がまた出版されるだろうと思いますので、いくつか読んでおきたいと思います。昨年は「風評の厚き壁を前に」(寺島英弥著)、「高野病院奮戦記」(井上能行著)、「牛と土」(真並恭介著)を読みました。震災・原発事故から年月を経るほどに、こうした本を表すことが、ニュースメディアと異なる出版の意義であるように感じました。
そして、やっぱり読み続けたいのが三浦しをんと篠田節子です。英語は原語という変な意地でなかなか読めずにいるカズオ・イシグロも、何とか達成したいと思っています。



話は結婚に戻りますが、文系どっぷりできた人生で、夫と出会ったおかげで、苦手だった化学や物理の話題に関心を持つようになったのは、大きな変化です。20周年は「磁気婚式」だそうで、一昨年の夏、南信州・伊那で偶然見つけたゼロ地場地帯にでも行って温泉に浸かり、ゆっくりと本でも読めたら幸せです。(穂)

   
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