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ニュース・コラム

アイドルグループの解散告知

2016年2月10日
PPC EYES




KARAの解散告知に学ぶクライシスコミュニケーション

今年は年明け早々から、清純派タレントのスキャンダルに超人気グループの解散未遂騒動、話題のカップルの結婚、海外大物アーティストたちの訃報と、芸能界の出来事が相次いでいます。
私の周辺では、1月下旬に「KARA解散!?」とTwitterのタイムラインが騒がしくなりました。おしりダンスで一世を風靡した韓国のガールズグループ「KARA」。メンバー4人中3人が1月で所属事務所との契約が満期となり、所属事務所は契約を更新しないのでは?と話題になったのです。数日後の1月31日、所属事務所が3人のメンバーと契約更新を行わないことを正式発表し、現メンバーのKARAでの活動は終了となりました。
私の大学生活は常にK-POPと共にあったと言っても過言ではありません。学校帰りに新大久保でごはんを食べ、必須科目ではない韓国語の授業をとり、時には授業を休んでライブのために地方遠征。こんなボードを持って、文字通り「日本中を駆けずり回って」いました。



特別KARAのファンというわけではありませんでしたが、K-POPを代表するガールズグループの解散は衝撃です。以前から事務所との軋轢は騒がれていましたので、遠からずこういう日が来るだろうと予測はできていたものの、こういったニュースを見るたびに、「アイドルにとってファンっていったい…」とやるせない気持ちで、まるで自分の推しグループのことであるかのように凹みます。
解散決定は必ずしも悪いことではないはずですが、最後にメンバーがそろってファンに直接解散の旨を伝える機会があってもよかったのでは?と思います。声明文やSNSで「今日で事務所を離れます」と伝えるだけでよいのでしょうか? 今回のように、突然「契約更新しません。事実上の解散です」といわれると、応援していたファンは混乱します。「私たちが今まで応援していた時間っていったい…」と虚しくなってしまうのです。

理想としては、ファンと過ごすイベントにメンバー全員で出席し、ファンと向き合う時間を持って、メンバーから解散とその理由を発表。事務所の社長からも「今までありがとう」的な挨拶などがあるといいですね。裏にどんなことがあるにせよ、円満退社というイメージができます。また、そこで解散までの仕事のスケジュール等がざっくり発表されれば、ファンはゴール(卒業?)までの時間をメンバーと共に走りきることができます。
ここで重要なのは、いつもより時間が少し長かったり最後に握手会があったりというように、あくまでもファンを一番に考えているイベントにすることだと思います。ファンにとっては悲しい事態に楽しい思い出を添えることができれば、解散後のソロ活動応援にも繋がっていくはずだと思います。私がアイドルグループの広報担当であれば、無理を承知でこのイベントをねじ込みます。「応援してくれたファンを一番傷つけない方法」だからです。

KARAの突然の解散を目の当たりにして、芸能人だけでなく、企業でもマイナスな発表をしなくてはならないことがあるとき、発信側の事情を伝えるだけでなく、必ず受け手側の感情を意識することが大切なのではないかと思いました。今後関わる仕事のためにも、受け手側として、今のこの気持ちを覚えておかなければ!と思うのです。(AKR)

   
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