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ニュース・コラム

“ヤマノススメ”

2019年11月1日
スタッフ雑感

残すところ2か月となった令和元年は、自分にとっては山歩き元年となりました。 まだ平成だったこの春、数十年ぶりに山に呼ばれたのがきっかけです。

子供のころ父親に連れられてよく秩父に行った記憶はあるものの、もう何十年も山歩きをしていませんでした。ちょっと長い階段を上るだけで息切れするような、なまりきった身なので、低山でも登りきれるかどうか不安だらけ。いつもは慎重派ではないけれど、周りに迷惑をかけないよう、救急セットや非常食などを準備して最初の山行に選んだのは「山と高原地図・奥多摩版」に「初心者コ-ス」として紹介のあった高水三山でした。

朝6時に家を出て立川経由で軍畑(いくさばた)に向かう途中、青梅線(最近、青梅~奥多摩間は東京アドベンチャーラインというようです)には登山客がたくさんいてびっくり。大きなリュックを抱えた若者や山ガールもチラホラ見かけましたが、自分より高齢の方も多く乗っていました。そんな周りの人たちの服装や装備を見ると、いかにもベテランの雰囲気を醸し出していて、超初心者の自分が混じっているのがとても恥ずかしく感じました。 軍畑駅からしばらくは公道を登っていくのですが、出だしは、周りの人がゆっくりに感じるほど快調でした。心拍数を上げないために最初はゆっくり歩くのが常識なのですが、そんなことは全く知らず、気をよくしてペースを上げていたのです。いよいよ登山道に入り傾斜もきつくなってくると、さすがに息がつらくなって、途中何度か座り込んで休みました。時折後続に抜かれ、先が見えない杉林の中つづれ折りが続く道に、何度か心が折れかけながらも高水山に到着。自力で登ってきた5歳くらいの女の子が、頂上で元気に走り回っているのを見て唖然としましたが、1人達成感に浸ることができました。

少しCT(コースタイム)をオーバーしながらも高水山から岩茸石山(いわたけいしやま)、惣岳山(そうがくさん)へのミニ縦走もクリアすることができ、「心配するほどではなかった」と安堵しましたが、本当に大変なのはそれからでした。惣岳山から御嶽(みたけ)駅への下り道は、最後のおまけ位に思っていましたが、実際に歩くとやけに長く感じるうえ、徐々に膝が笑い始めて痛くなっていきます。やっとの思いで駅に着いた頃には、手で何かをつかんでいないと立てないほど両足がボロボロになっていました。

3日ほど筋肉痛で苦しみ、その時は「もう2度と行くものか」と思ったのですが、痛みが取れるとまた山に呼ばれるので不思議です。前回の教訓からトレッキングポールを装備し、翌週にはケーブルカーを使わず御岳山(みたけさん)に登り、金毘羅尾根を武蔵五日市まで歩いてきました。

それから毎週のように奥多摩に呼ばれるようになり、大岳山(おおたけさん)、御前山(ごせんやま)、三頭山(みとうさん)と少しずつ高低差のある山を登り、百尋ノ滝(ひゃくひろのたき)の人気が高い川苔山(や、奥多摩の中ボス的な鷹ノ巣山や天目山(てんもくざん)・蕎麦粒山(そばつぶやま)など少し長めの山行もできるようになりました。

夏の奥多摩はとても暑さに耐えられないので休みましたが、気候が良くなる秋には再び毎週山行しようと思っていました。しかし台風やその影響で、ムロボク尾根から三頭山いつも浮き橋の麦山橋が通行止めでヌカザス尾根は未踏です)、愛宕(あたご)神社・鋸山(のこぎりやま)から大岳山と、春に行ったのと同じコースへの山行しかできていません。 奥多摩は最初に急登が多いので、歩き出して30分後には「来なければよかった」と毎回後悔するのですが、緑に覆われた静寂の中をただひたすら歩く爽快感や、歩き終えた時の達成感が忘れられず、また山に呼ばれてしまうのです。

大キレットやジャンダルム(※)を目指している人や、ハセツネ(※)に挑戦するような人たちがたくさんいるなかで、山について語るのさえおこがましいと思いますが、身の丈に合った楽しみ方ができるのも山の魅力です。 子供のころに高尾山に行って以来という方も、ぜひ一度、奥多摩に足を運んでみてください。しばらく感じていなかったものを、きっと感じることができると思います(今うわさのヤマビル(※)がいないのも奥多摩の魅力のひとつです)。

川苔山や鷹ノ巣山、天目山への登山口がある日原街道は、台風の影響で一部崩落して通行止めになっています。仮設の歩道はできたようですが、車道は復旧のめどがたっておらず、奥多摩駅からのバスも運休しています。そんななか、孤立した日原の集落へ、完全自立型ドローンによる救援物資の輸送が始まったとのニュースを目にしました。日原をはじめ、被災地の1日も早い復興を願うばかりです(ささ)

(※) 大キレット:長野県・岐阜県境の南岳と北穂高岳の間にあるV字状に切れ込んだ岩稜帯 /ジャンダルム:飛騨山脈穂高連峰・奥穂高岳の西南西にあるドーム型の岩稜 /ハセツネ:ハセツネCUPもしくは長谷川恒男カップは「日本山岳耐久レース」ともよばれる、東京の山岳地帯を走るトレイルランニング/ヤマビル(山蛭):山野でヒトや哺乳類を攻撃する蛭

上の写真は鋸山・大岳山に続く愛宕神社の188段の石段。 何度も夢に出てきて呼ばれました。 

   
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